
大学院人間環境学研究科
「人」と「人をとりまく環境」について、 総合的に研究します。
教育・研究の理念
人間にとっての「環境」とは、単にその中に存在し活動するといった意味をもつだけでなく、自らが創造し利用するといった意味ももっています。しかし、地球温暖化や家庭崩壊といった現代社会の抱える問題に代表されるように、人間と環境の関係は危機的な状況にあります。そして、このような結果を招いた背後には、人間と環境の関わりを単純な関係に還元して理解してきた近代科学や学問研究のありかたに根本的な問題があると考えられます。さらには、新たな脅威となった感染症蔓延に対しても、私たちは新たな生活様式の構築が求められています。
このような認識に立脚して、人間と環境の関わりを問い直し、学問の根本からの改革を実現していくことが、本研究科の研究・教育の目的となります。そして、今日の教育やモラルの問題が、教養教育、人格教育の欠如にあるという認識のもとに、人類社会に貢献する人格の育成にも積極的に取り組んでいきます。
教育・研究の特色
人間と環境の関わりについて総合的に研究することを目的として、「現代社会が陥っている精神の危機的状況を分析し、その危機を克服していくこと」、「科学技術や経済活動の発展と地球環境の保護といった対立する問題の解決に取り組み、豊かな未来を創出するために有効な方法を見出すこと」、そして「人間がこれまでの歴史のなかで形成してきた技術、芸術、文学、思想などの文化環境を振り返って考察すること」これら3つの側面からカリキュラムを編成しています。
3つの指導分野
臨床心理研究指導分野
現代社会の危機は人間の精神の領域においても、いじめ、不登校、自殺、犯罪、そしてさまざまな精神疾患など、深刻な問題をもたらしています。この精神の危機状況に対して、人々の心を援助しようとする臨床心理学の研究と、その職業実践家としての臨床心理士の養成、および、心の健康の維持を担う公認心理師の養成は、現代の日本社会の切実な課題として求められています。
人間環境大学大学院人間環境学研究科の臨床心理研究指導分野では、臨床心理士資格認定協会のガイドラインに沿った科目編成がなされ、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会第1種指定大学院に認定されています。臨床心理の理論的支柱と専門的技法について学び、さらには心に対する深い洞察の大切さを探究して、大学院修了後は臨床心理士の資格取得を目指します。そして、専門的な臨床心理学的手法を身につけた職業人として、社会で活躍していきます。また、大学学部で所定の科目を修めて卒業した後、本研究科において所定の科目を修めて修了することで、国家資格である公認心理師の資格取得を目指すこともできます。公認心理師試験に合格し登録することで、国家資格を持つ心の専門家として社会に貢献していくことも期待されます。
精神やこころのはたらきを、表出される言葉や行動のみでなく、夢やイメージなど無意識の探究を通じて解明します。病院、施設、学校などにおける実習が充実しています。
- 授業科目
- 臨床心理士の資格を持つ専任教員が指導する科目
臨床心理学特論、臨床心理面接特論 臨床心理査定演習、臨床心理基礎実習 臨床心理実習、臨床心理査定特論、心理療法特論など
- 心理学の専門知識と研究技法を修得する科目
心理統計法特論、学習心理学特論など
修了後には臨床心理士資格試験の受験資格が得られ、将来、臨床心理士やカウンセラーの道が開けます。公認心理師受験資格に対応した科目も整備されています。
※要件は確認してください。
- 臨床心理
研究指導分野
の特色 -
第1種指定大学院の充実した指導体制ときめ細やかな教育
人間環境大学大学院人間環境学研究科臨床心理研究指導分野は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定大学院として認められています。つまり将来の臨床心理士を養成するための教育に不可欠な、充実した研修施設と教育体制を持っているということです。また、本学では臨床心理士資格を持つ臨床現場での経験豊富な教員がきめ細やかな指導を行っています。さらに、公認心理師資格を取得するために必要な科目を整備しており、このような指導実績は公認心理師資格取得に向けた教育にも活かされています。
-
人間環境大学附属
臨床心理相談センターでの実践大学附属の臨床心理相談センターは、地域に開かれた臨床心理相談機関としての役割だけではなく、大学院生の実習施設としての役割も担っています。クライエントへの対応、心理療法的なかかわり方などについて、教員から丹念な指導を重ねて受けることで、将来の臨床心理士および公認心理師として必要な姿勢や専門的技術を身につけていきます。
-
多様な
学外実習機関での実習心理的援助を必要とするクライエントの多様な病態や臨床症状に、あるいはさまざまな年齢のクライエントに対応するためには、附属の臨床心理相談センターを中心とする学内での実習だけでは十分な研鑽ができるとはいえません。そこで、人間環境大学大学院では、学内での実習と同時に、精神科病院、精神科クリニック、児童福祉施設、小中学校などの多様な機関での実習を積極的に行っています。
TOPICS
日本臨床心理士資格認定協会資格試験
(受験者)の合計合格率
大学院開設後22年間 合格者124名/受験者135名
(参考)全国平均合格実績 令和7年度66.7%
合格者は臨床心理士として、単科精神科病院、総合病院・大学病院の精神科、メンタルクリニック、児童福祉関係機関、教育機関(小・中学校のスクールカウンセラーなど)などで活躍しています。
実習重視の研究環境
大学付設の臨床心理相談センターや学外の精神科病院、メンタルクリニック、学校・施設などでも積極的に実習を行っています。
人間環境大学附属臨床心理相談センター
人間環境大学附属臨床心理相談センターは、子どもたちをはじめとして、さまざまな「こころ・からだ」の問題を抱える方への相談室として開設され、毎月延べ100件を超えるクライエントへの心理相談(カウンセリング)を行い、地域に貢献しています。
また、この相談室は、人間環境大学大学院の実習施設でもあり、本学大学院生が、未来の臨床心理士を目指し、教員の厳しい指導のもと、カウンセリングや遊戯療法に取り組んでいます。
環境科学研究指導分野
環境科学研究指導分野では、人間活動と環境の相互作用を探究し、経済活動や、環境の評価・保全、リスク管理に関わる課題の本質に目を向けた様々な研究を行います。
行動科学研究指導分野
行動科学研究指導分野では、認知心理学、社会心理学、犯罪心理学などの研究領域における最先端の研究を深めていくことができます。修士課程修了後、博士後期課程進学への道も開けます。
教員からのメッセージ

坪井 裕子
臨床心理士・公認心理師を目指す皆様へ
本学大学院臨床心理指導分野では、臨床心理士・公認心理師を目指す院生の皆さんが日々、切磋琢磨しています。大学院では、理論だけでなく、病院・クリニック・学校などの実習を通して多くのことを学びます。病院や学校(スクールカウンセラー)、子どもの福祉領域、司法領域などで実際に心理職として働いていた経験のある実務家教員が多いことも特徴です。臨床心理相談センターでの実習も含め、理論と実践の結びつきを実感できると思います。
略歴:臨床心理士・公認心理師。名古屋大学博士(心理学)。専門は臨床心理学。さまざまな環境にいる子どもの発達支援、心理的な危機からの回復、特に虐待を受けた子どもの心のケアや犯罪被害者支援などに関する研究と実践に取り組んでいる。著書「コンパクト司法・犯罪心理学」(北大路書房)など。
キャンパスアクセス ACCESS
-
岡崎キャンパス詳細
- 〒444-3505
愛知県岡崎市本宿町上三本松6-2
TEL:0564-48-7811(代表)



