人間環境大学

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【心理学科コラム】更新しました。

 3月に入り、大学3年生が企業へのエントリーを始めるなど、就職活動が本格的に始動したことを感じます。また、この時期には大学入試は最終段階を迎えますし、公立高校の入試も実施されます。われわれは進学や就職など人生の中でさまざまな進路選択をしますが、進路を選択するときにも心のはたらきがその選択に関連しているのです。

 これまでに、複数の進路のどちらを選択するか、ということで迷ったという人もいるかもしれません。そこで片方を選択したのは、どのようなことが決め手となったのでしょうか。人生においては選択を迷う岐路のようなものが何度も訪れるでしょう。この1つ1つの選択を振り返ると、自分が大切にしていることが少しずつ見えてきます。こうした選択に際しての拠り所をシャインという心理学者は「キャリア・アンカー」と呼びました。若い時にはそういう拠り所がいくつかあることが見られますが40歳前後になると定まっていくようです。こうして見ていくと、人が成長していく過程で、心の中でまとまっていくものがあるということがよくわかると思います。

 一方、進路は決まったけれども、今一つ思い通りにはいかなかった・・・という人もいるかもしれません。ここで考えてみたいのですが、人はどのくらい自分が希望し計画してきたことに従い進学したり就職したりしているでしょうか。クランボルツという心理学者は、個人のキャリアの8割は予期せぬ偶発的な出来事の影響を受けて決まっているといっています。皆さんの周囲にも、ある人との偶然の出会いが今の仕事につながっている人や、予期せぬトラブル等から今の進路が開けた人など、いろいろな偶然が今の職業に関わっている人がいると思います。このように思ってもみないことが自身の進路の決め手になることもあるのです。なお、クランボルツは、周囲のことに注意を払い、偶然の出来事を最大限に利用することをすすめています。思い通りにならなかった・・・と感じた経験があっても、そこでさまざまなことに目を向けアンテナをはっていると、偶然の出来事を自分のものにできるかもしれません。それはそうと、これを目にしているあなたも、心理学との偶然の出会いを得たことになるのかもしれませんね。機会があれば一緒に学びましょう。

(心理学科 三後)

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