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学部/大学院
卒業生 MESSAGE
さまざまな分野のスペシャリストとして活躍するJINKANの卒業生。
それぞれのフィールドで力を発揮する卒業生に、
大学で学んだことや、今の仕事の魅力を語ってもらいました。
臨床心理士
勤務先
教育相談室・単科精神科病院
下村 一真さん
2018年卒業 人間環境学部
2020年修了 大学院 人間環境学研究科 臨床心理研究指導分野
臨床心理士・公認心理師
大学から大学院に進学し、
知識を深め念願の臨床心理士へ。
学生のときにスクールカウンセラーの方と接する機会があり、存在を知りました。また、当時の先生から「あなたの長所は聞き上手なところだ」と言われ、カウンセラーという職業に興味を持ちました。そんな中、心理学を専攻できる大学として、高校のときに紹介されて本学を知りました。大学院では臨床心理士養成の第一種指定校でもあることから入学を希望しました。そして、大学・大学院で学んだことがそのまま今の職業につながっています。現在、教育相談室では小中学生の不登校や発達相談、精神科病院では成人の方を対象とした心理検査やカウンセリングを行っています。もちろん大変な仕事ではありますが、来談者の方の苦しさが少しでも和らいで楽しく学校で過ごせている様子を見たりすると、こちらも嬉しくなります。これからも自信を持って仕事ができるように、研鑽を積んでいきたいと思っています。
公務員 警察官
勤務先
岐阜県警察
澤之向 里代子さん
2021年卒業 人間環境学部
将来は心理学の学びを活かし、
悩める少年・少女たちの頼れる存在へ。
大学は、様々な分野を学ぶことができる点に魅力を感じ、多方面から考えられる人になりたいと思い入学を決めました。特に、大学で学んだ発達心理学は、今の仕事に生かされています。相手の発達段階からどのような悩みを抱えているのかを考えるようになり、どのように接したら良いのかがわかるようになりました。警察官の仕事は、現場に出てその場限りの対応で終わりではなく、その後の経過の見守りやパトロールも重要な任務となります。地域住民の困りごと、相談の対応などの仕事にも従事しています。普段関わることのない方々と話す機会も多く、人生経験が豊かになると実感しています。将来は、生活安全課の少年係で少年の健全育成に携わる仕事をして、県民から頼られる警察官になりたいと思います。更に勉学に励み、知識を身につけて常に成長し続けたいと思います。
介護職
勤務先
スターツケアサービス株式会社
逸見 由依さん
2023年卒業 人間環境学部
大学で高めたコミュニケーション力こそ
利用者の方々と心を通わせる〝要〞。
中学生のころ、祖父の車いすを押したのがきっかけで、介護という仕事が自分にはあっているのではないかと思いました。現在、私は「グループホーム」という認知症に特化した施設で働いており、ご利用者様の生活のサポートをしています。介護というのは、ご利用者様と対話しながら支えていく仕事です。うまく対話ができないこともありますが、ご利用者様に合わせたコミュニケーションの取り方がわかった時、達成感を感じます。また、私が行動したことでご利用者様が笑顔になったり、「ありがとう」と言われたりすると、とてもやりがいを感じます。本学部の魅力は、職業の選択肢をカウンセラーに絞らず、多くのことを学べるところです。常に役立っているのは、コミュニケーション方法です。これは授業・座学もそうですが、先生や就職・進路相談室の方々と関わったことで身につけることができました。まだまだ半人前ではありますが、ご利用者様に合わせた会話の仕方やご利用者様に合わせた支援、介助はできるようになってきたと実感しています。
総合職
勤務先
株式会社ベネッセスタイルケア
菅原 由理乃さん
2008年卒業 人間環境学部
高齢者の方々の生き様や信念に尊敬する日々。
これからの人生を少しでも支えたいと奮闘中。
地元の自然が好きで、純粋に環境分野に興味があった高校時代。心理学だけでなく、環境や日本文化の学びにも触れられる点に魅力を感じ、人間環境大学を選択しました。また愛知県は長寿県ということもあり、福祉分野にも関心を持っていて、高校時代から福祉ボランティアに参加していました。小さい時から高齢者と関わる機会が多々あり、生き様や信念・人を大切にする姿勢を尊敬していたので、それらが自分の根底にあると思います。壮絶な時代を生き抜いて今があり、そんな今やこれからを支えられたらいいな、側にいられたらいいなと思っています。入社してからも多くの方々と出会いましたが、その想いは深まるばかりです。大学時代を振り返ると、とにかく欲張って過ごしていました。日本文化だけでなく海外文化にも触れることができましたし、サークル活動も思う存分、楽しみました。キャリア・資格講座や就職支援も手厚く、それが今の仕事に直結しているので感謝しています。
動物飼育・教育普及担当
勤務先
豊橋総合動植物公園
岡山 祥子さん
2022年卒業
動物園は地球の生態を知る学びの場。
その普及を行なっていくことがやりがいに。
幼いころから動物園の飼育員を志していたため、動物に関することについて学べる人間環境大学に入学しました。在学中も時間があれば、いろいろな動物園に出かけていたことを覚えています。今の仕事では、動物の飼育だけでなく、来園者や外部の機関に動物園としての役割や動物の魅力・生態を伝え、「動物園=学びの場」としても普及していくことにやりがいを感じています。とは言え、自分の言葉が人にうまく伝わらない場合もあり、自分の実力が足りないな、と痛感することもまだまだあります。また、自分の観察力や判断で動物や来園者の命を危険な目に合わせてしまう可能性もあるため、危機感や責任感を強く持って仕事する必要があると、常に意識しています。今後は、在学中に取得した狩猟免許やビオトープ管理士の資格を活かし、仕事の領域をますます広げていけるよう、成長していきたいです。
営業
勤務先
株式会社 末松電子製作所
西 陽平さん
2021年卒業
野生動物と共生できる社会を実現したい。
電気柵を通じて、その想いを一つひとつ形にするために
奮闘中。
高校生の頃から動物関係の職業に携わることを目標とし、動物について学ぶことができる人間環境大学へ進学しました。大学3年生の頃、就職活動の最中に大学の農場でサル被害が出たため、対策として電気柵を設置することとなりました。その際、初めて電気柵の存在を知り、動物との共生について考えていた私にとって、電気柵はより自分の理想に近づけるのでないかと、興味を持ち、現在の会社とのご縁に恵まれました。主な仕事内容としては、ルート営業、現場指導・施工等です。学生時代、特に3年・4年次に学習した動物に対する知識は現在の仕事に最も活かせています。電気柵は動物の習性を利用し、防獣するための資材であるため、動物の知識を持って対策に当たるとより大きな効果を発揮できます。また、お客様への説明の際に大学時代にイノシシについて研究していたと伝えると、説得力が増します。今後は電気柵を通じて、兼ねてより目指していた「野生動物との共生」を実現できたら嬉しいです。
公務員(技術職)
勤務先
西宮市役所
河野 有哉さん
2012年卒業
2015年修了 兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科
大学で学んだ学問をきっかけに
責任とやりがいを感じる仕事と出会うことができました。
現在は西宮市内の公園や街路樹などの緑環境の設計・維持管理業務を行っています。公園や街路樹の適切な維持管理は街のイメージに大きく関わり、自分の仕事一つで市のイメージが大きく変わると思うと、その影響力の大きさから責任感とやりがいを感じます。この仕事に就くきっかけとなったのは、在学した4年間で、様々な分野を専門とする先生方の下で自分の進路を模索する中、世界の庭園の歴史や造りを幅広く学び、庭園というものの奥深さ、創造することの魅力を感じたことでした。人間環境大学は教員と学生との距離が近く、気軽に相談できる雰囲気があります。大学も広過ぎないので全員が顔なじみになれると思います。私の場合は、同期であり人間環境大学職員として活躍している小芦くんとは一生の友人になりました。
コンサルタント
勤務先
日本工営都市空間株式会社
上野 慶子さん
2021年卒業
物事を多角的視点で捉え、考える。
今を支えているのは、大学で養った考察力
現在、主に関わっているのは、土地区画整理事業における補償調査積算業務です。道路、宅地等を築造する際に支障となる建物等の現況を調査し、移転補償金を算出、新たな住みやすい街を作り出すという、やりがいも責任も大きい仕事です。発注者の県や市の方だけでなく、区画整理組合の方や地域住民など、さまざまな立場の人と関わるため、もともと人と接することが好きな私にとっては、ピッタリの職だと感じています。大学で養ったあらゆる力の中でも、特に今、活かされているのが「さまざまな視点から物事を考える」というスキルです。大学では環境について動物、植物、物質循環、経済、人類学など多くの面から考える力をつけることができました。仕事でも一つの面から考えるのではなく、さまざまな視点から考察し、最も適する方法を見つけ出すことが大切だと実感しています。興味のあることや学びたいという意欲をとことん引き出し、心ゆくまで追求できた大学での日々があってこそ、今の自分があると思います。
看護師
勤務先
愛知医科大学病院
高江洲 真優さん
2023年卒業 看護学部看護学科
AIに奪われない職業・看護師の
深さを知り、探究する楽しさを再認識。
看護大学を選択したのは、高校3年生の冬。なりたいものが特段なかった私は、大学選択に苦戦しました。ただ私はなりたいものがないまま、ただ周りの流れに乗って大学に進学するのは惜しいと思いました。そのため大学卒業後、就職先がほぼ確定していると言える国家資格の取れる大学を探しました。AI化・ロボット化されていく現代社会の中で、AIに奪われない職業「看護師」を選択したのです。そして大学4年間を通し、多くの実習を経て、現在GICUという集中治療室に勤務しています。集中治療室であるため、医師、診療看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士など多職種でのチームワークが求められます。この多職種の中に、看護師として自分が参加できているということに誇りを感じながら、職種を超えて対等に話し合いができるよう、より学びを深めて経験を積んでいきたいと考えています。
保健師
勤務先
大府市役所
玉村 友乃さん
2023年卒業 看護学部看護学科 保健師コース
陰ながら地域の方の健康を守る一員
として、毎日の業務に感じるやりがい。
医学部進学を考えた時期もありましたが、たまたま体調を崩して入院したときに、医師よりも看護師のほうが患者と接する時間が長いことを知りました。周りを見てみるといろんな職業があることに気づきました。自分がなりたい将来像と合わせて、自分が興味のあることやどんなことをしているとき楽しいか、自分を深掘りしながらいろいろな職業を調べました。人と関わることが好きで、直接的に相手を支える仕事がよいということや、母が看護師をしている影響もあり、医療系の職種につきたいという思いは固まり、そうして行き着いた先が「保健師」だったのです。今は、行政保健師として市役所で働いています。生まれたばかりの赤ちゃんがいる家庭への訪問や乳幼児健診、母親父親学級のほか、介護予防教室でお年寄りの方と一緒に運動するなど、陰ながら地域の方の健康を守る毎日にやりがいを感じています。
養護教諭
勤務先
名古屋大谷高等学校
杉浦 野乃花さん
2023年卒業 看護学部看護学科 養護教諭コース
看護師と養護教諭のダブルライセンスが
千差万別の現場に役立つことを改めて実感。
高校2年生頃より、自立した女性に憧れ、「強い女性のイメージのある看護師になりたい」と考えていました。そのため看護師を志し、人間環境大学の看護学部を選択しました。入学後、養護教諭コースの存在を知り、少し興味を持ったことを機に看護師と養護教諭のダブルライセンスを目指すことに。大学で看護を学ぶ中で、幼少期の生活習慣が成人期以降の疾患に及ぼす影響は非常に大きいものと実感し、養護教諭になって子どもの成長に携わり、助力したいと思うようになりました。現在は高校で勤務しており、生徒や教員の救急処置や体調不良者の保健指導を行っています。毎日生徒と関わっていく中で、以前指導した内容が改善されていたり、相談に乗った際に「話ができてよかった」「気分が楽になった」などの言葉がもらえたりすると、この仕事のやりがいを噛み締める想いになります。
助産師
勤務先
名古屋市立大学病院
曽我 紘衣さん
2022年卒業 人間環境大学大学院看護学研究科 助産学実践コース
助産師になりたい一心で学業に没頭した学生時代
大学で培った思考力とコミュニケーション力が
自身の強みに。
子供の頃から助産師になりたいと思っていたため、とにかく一生懸命勉強しました。大学は高校の担任の先生からの勧めで、看護師、助産師資格取得を目指せるなら、と本学に入学しました。現在の職場では、外来では妊婦健診や診察の介助、病棟では入院されている妊婦、褥婦のサポート、分娩介助、帝王切開の準備、術後の観察などを行っています。MFICUはハイリスクな長期に入院される方も多いため、丁寧なコミュニケーションを心がけ、よりよい入院生活になるよう取り組んでいます。大学院での講義・実習で学んだことや根拠を大切にする思考力が今に繋がっていると、日々感じます。大学院では年齢やキャリアが異なるメンバーの中でディスカッションをすることが多かったため、その経験を活かして、今でも話し合うことや意見交換をすることを大切にしています。「ありがとう、助産師さんたちがいてくれてよかった」と言ってもらえるこの仕事を目指してよかったと思います。これからもまだまだ続けていきたいと思っています。
看護師
勤務先
名古屋市立大学病院
牛田 将成さん
2023年卒業 松山看護学部 看護学科
多様な疾患の患者さんを受け入れる
大変な環境だからこそ、やりがいもひとしお。
両親が医療介護系の職業に就いていたため、もともと医療系の職業に関心がありましたが、高校入学時に医療系のコースがあり、病院見学や体験を通して看護師に改めて興味を持ちました。大府キャンパスのオープンキャンパスに行った際に、松山看護学部の事務の方に会い、松山看護学部のオープンキャンパスにも参加することにしました。教職員の方々が優しく、ここで学びたいと気持ちが固まりました。また県外に出て、今までとは違う環境で、さまざまな経験をしてみたいという想いもあり、地元を飛び出したおかげで、文字通り人としても成長できたと思います。現在は主科の疾患がなく、身体的な疾患から精神疾患まで多様な患者さんを受け持っています。緊急入院の対応や術後の患者さんの観察、主科の病棟への転棟や申し送り、また日常生活援助や検査出棟など、業務は多岐に渡り多忙ですが、学びが多く充実しています。
保健師
勤務先
伊予市 市民福祉部 健康増進課
鳥津 友麻さん
2023年卒業 松山看護学部 看護学科
「あなたに相談してよかった」と
直接感謝される喜びと責任感を実感。
母親・叔母が看護師であり、親戚には医療従事者が多かったため、何となく看護師になろうかなと考えていましたが、大学で公衆衛生看護学の実習に参加した時に保健師の仕事を目の当たりにして、ピン! と来ました。その後、この世界を目指すべく大学で専門的に学び、今は伊予市市民福祉部で母子を担当しています。1歳半健診の運営、赤ちゃん訪問のほか、成人の健診で値が少し悪かった人から普段の生活の様子を聞くなどを行っています。仕事の魅力は何と言っても乳幼児と関わる機会が多く、癒しになること、そして「ありがとう」とよく言っていただけることに尽きます。また看護師と違って夜勤などがないため、時間も管理されているので予定が組みやすく、公私共に充実しています。もっと「鳥津さんに相談してよかった」と言っていただけるよう、やりがいを持って頑張りたいと思います。
大学院
人間環境大学 大学院 松山看護学研究科
山本 美紅さん
2021年卒業 松山看護学部 看護学科
精神科病院で看護師としての経験を踏まえ、
より深く研究するために大学院進学へ方向転換。
社会人1年目が終わり、2年目に入った頃に大学院の進学を考えました。もともと大学在学中から院に進みたいという想いはありましたが、研究テーマや具体的に自分がやりたい事が決まっておらず、一度臨床現場に出て働くことを決めました。精神科病院で看護師として働き始め、少し仕事に慣れた頃に大学院進学への想いが再燃し、心機一転、受験する事にしました。大学院に行くなら、もちろん人間環境大学へ!と心は決まっていました。受験内容は小論文と面接で、その2つの基礎的なルールや知識について徹底的に復習しました。また大学院は研究の場なので、研究計画書についてはたくさん悩み、時間をかけて考えました。今後の目標は仕事、学業、家庭をうまく回すこと。全てにおいて完璧にする事はできなくても、自分のしたいように悔いのないように進めていきたいです。