令和5年2月21日（火）に、人間環境大学岡崎キャンパスにおいて、特殊詐欺に関わる心理をテーマとした総合心理学部「心理学プロゼミナール」の活動の一環として、特別防犯対策監として特殊詐欺への対策に関わっておられる杉良太郎氏へ研究成果の報告会が行われました。

はじめに、総合心理学部の学生による研究報告が行われました。この報告に対して心理学部犯罪心理学科の学生より質問や意見が出され、積極的なディスカッションが交わされました。

　これらの内容をふまえた上で、杉対策監より特殊詐欺被害の現状や詐欺被害防止の取り組みに関してご講演いただき、さらに学生からの質問へのご返答に併せて、詐欺被害を防止することの難しさや詐欺被害の背景にある要因、今後取り組んでいくべき社会における諸課題についてご意見をいただきました。杉特別防犯対策監のお話からは、家庭や教育機関における教育の重要性、犯罪に加担してしまう人々の心理、詐欺被害に遭ってしまう人々の心理について明らかにすることの重要性について示唆をいただき、今回の企画にあたり調査、学習した内容について、さらに深い洞察を得ることができました。また、詐欺被害防止の取り組みにおいては、様々な境遇にある人々と対話を重ねていくことが不可欠であることを再認識しました。