2020/04/12 その他
人間環境大学看護学部の卒業生の皆様へ
看護学部長 篠崎 恵美子
卒業生の皆さん、いま皆さんはCOVID-19の最前線で看護にあたっていることと思います。看護師としてようやく1年たった1期生の皆さん、この4月から新人看護師になった2期生の皆さん、目に見えない感染症に不安を感じながら、日々患者さんに寄り添うことは、大変なことだと思います。患者さんの多くは、「まさか自分が感染するなんて」と思っていることでしょう。感染してしまうと、家族ですら近寄ることができません。例え最期の瞬間であっても、それが許されません。そのような状況を前に「何もできない」と敗北感に似た感情に襲われるかもしれません。無念、悲しみといった負の感情もあるでしょう。どうぞ乗り越えてください。乗り越えることが困難だと感じた時は、周りの人を頼ってください。私たちも大切な卒業生をサポートいたします。
人類の歴史は感染症との戦いの歴史でもあります。中世ヨーロッパでのペスト流行は5000万人におよぶ死者を出し、近年では西アフリカでエボラウイルスが猛威を振るったことは記憶に新しいことでしょう。そして、いま、COVID-19という非常に厄介なウィルスと戦っています。
私たち人間環境大学看護学部の教員は、皆さんに4年間かけて、感染症と戦う術をお伝えしました。皆さんには、感染症と戦う、感染症から自分や大切な人を護るための知識と技術を持っています。油断してはいけませんが、必要以上に恐れることは不要です。
私たち看護学部の教員は皆さんの後輩たちをCOVID-19から護り、そして一人でも多く看護師として教育していきます。そのことで、最前線で看護に当たる医療従事者を増やすことになります。私たち教員は教育の現場から医療を支えます。どうぞ、この危機を一緒に乗り越えていきましょう。教員一同で大府のモン・サン・ミシェルから応援しています。
令和2年4月11日
看護学部教職員一同