2015/08/06 その他
この取り組みは本学と海翔高校との高大連携事業の一環として実施しているもので、今年で7年目を迎えます。
実習体験では、環境コースの長井教授、藤井講師、林助手の指導のもと水質測定を体験しました。
本実習では、
森のはたらきを水質の観点から知ることを目的として、森に入ってくる水として降水、森から出ていく水として湧水を対象に、その中に溶けているナトリウムとカリウムの2つのミネラル分について、原子吸光光度法を用いて測定を行いました。
森を水が通過する際に、その2つのミネラルの量は増えるのか減るのか、もしくは変わらないのか、実際に測定値を得ることで水質の変化について考えました。
実習の結果、次のことがわかりました。
ナトリウム、カリウム共に、降水よりも湧水の濃度が高くなった。このことから、森はナトリウムやカリウムを供給するはたらきがあることがわかった。さらに、ナトリウムの方がカリウムよりも、より多く森から供給されていることがわかった。
森の浄化作用、という言葉もあるように、皆さんは、森のはたらきとして除去したり、分解したり、吸収したりと、物質を減らすようなイメージをされていると思います。今回の実習によって、森はミネラル分を増やすはたらきも持つことが理解していただけたと思います。
参加された海翔高校の皆さん、ありがとうございました。
今日のキャンパス体験が将来の進路選択の一端になることを願っています。