人間環境大学

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国内希少種アカモズの保全活動の経過について~2年連続、世界2例目の成功~

岡久研究室では、豊橋総合動植物公園等とともに全国で残り200羽程度しかいない絶滅危惧種アカモズの保全を目指した取組みを行っています。

2年目となる本年は、長野県内におけるモニタリングにより41つがいのアカモズを確認し、捕食などによって親鳥が放棄した巣に残された19卵を保護し、豊橋総合動植物公園にて人工孵卵・人工育雛することにより、11羽を育成することに成功しました。世界で唯一、本研究グループがアカモズの育成に成功しており、今回の成功は2023年に続き2例目です。

2年連続の人工孵卵・人工育雛の成功は、絶滅の危機に瀕しているアカモズの保全に対して極めて重要な成果と言えます。

報道発表詳細はこちら.pdf

【参考】
アカモズ(Lanius cristatus superciliosus):アカモズはアジアに広く生息しているが、本亜種は日本のみで繁殖し東南アジアで越冬する渡り鳥であり、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に選定され、種の保存法において国内希少野生動植物種に指定されている。本州個体群については、2022年時点で45つがいのみが確認されており、2026年にも地域絶滅することが予測され、本種の絶滅を回避するためには、生息域内保全を進めると同時に、生息域外保全を推進することが必要とされている。

《担当教員略歴》
岡久 雄二 人間環境大学環境科学部フィールド生態学科 講師
博士(理学)。立教大学特別研究員、環境省野生生物専門員、同省希少種保護増殖等専門員を経て、2022年より現職。アカモズ保全ワーキンググループ代表、IUCN SSC Stork Ibis Spoonbill specialist group、White Bellied Heron Advisory Committeeなどを務める。佐渡島におけるトキ野生復帰を主導してきた経験をもとに、生息域内保全と生息域外保全を連動させた保全生物学的研究に取り組む。

岡久講師の研究業績はこちら(https://researchmap.jp/yujiokahisa)

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