2019/08/06 お知らせ
8月6日(火)、愛知県立海翔高校の皆さんが高大連携模擬授業の一環として来学されました。
はじめに人間環境大学の概要や特長について説明を聞き、
その後は午前・午後に分けて2つの河川にて水草の実地調査を行いました。
午前中の調査地は名鉄本宿駅のすぐ横を流れる「針地川(はっちがわ)」
岡崎キャンパスから徒歩10分もせずに到着します。
みんなで相談しながら「水草」を探します。
先端に可愛い花も咲いていますが、これは「水草」でしょうか。(ドキドキ)
藤井准教授による「答え合わせ」。
さらにそれぞれの種について解説がされます。
ちなみにこちらはメダカ等を飼ったことがある方は、見たことがあるのではないでしょうか。
「オオカナダモ」といい、人の手によって輸入され、生態系を破壊している「重点対策外来種」です。
私たち人間が勝手な都合で川に捨てたりした植物が、生態系を破壊しているということを身近に感じます。
午後の調査は、大学を起点として針地川とは逆方向に徒歩10分くらいの距離にある「男川」
到着した瞬間、生徒の皆さんからは「さっきの川よりきれい!」と声があがりました。
それもそのはず、それぞれに川に流れ込んでいる生活排水の量が、全然違うのです。
生態調査では、生態そのものだけではなく、周辺環境に目を向けることも、重要なポイントになります。
実際、この男川は流れ込む物質の量が少ない分、水中の栄養素も少なくなるため、水草の種類が針地川よりも少ないのです。
ちなみにこちらの男川、今回見つけた水草の種は全て在来種であり、外来種は見つかりませんでした。
↑こちらの「ミズタビラコ」は愛知県の準絶滅危惧種に指定されているそうです。
そう、後ろに写っているものと同じ「稲」です。(※田んぼからとったものではありません)
稲は日本人であれば誰もが知っている植物ですが、川の中にあることに気付けたのは、
高校の先生方や私たち大学職員を含めても、藤井准教授のみでした。
実地調査では、ただ知識として「知っている」だけでは気付き・見つけることが出来ません。
より多く現場での経験を積んで「良い目」を持つことが、重要となります。
人間環境大学では、日頃から、実践的な知識を身に着けるための
フィールドワーク・実習を重要視しています。
環境に興味・関心のある方は、是非本学のオープンキャンパスにお越しください!!
最後に、本日お越し下さった愛知県立海翔高校の皆さん、
気温30度を超える猛暑の中での学外実習、本当にお疲れさまでした。
お聞きしたところ、大学という場所に来ること自体が初めての方も多くいらっしゃいましたが、
今日の経験が皆さんの進路選択の一助となれば、大変嬉しく思います。
また皆さんとお会いできる機会を教職員一同、楽しみにしております。