2026/07/28
夜間ドローンでシカの分布を「見える化」 ~熱赤外線ドローンを活用した新たな野生動物調査手法を提案~
夜間ドローンでシカの分布を「見える化」
~熱赤外線ドローンを活用した新たな野生動物調査手法を提案~
(環境科学部 江口則和准教授)
ポイント
● 熱赤外線カメラを搭載したドローンを用いて、夜間に活動するニホンジカを効率的に調査しました。
● シカが見つかりやすい場所を高精細な地図として可視化する新たな解析手法を提案しました。
● 本成果は、野生動物管理や農林業被害対策への活用が期待される研究として、国際学術誌 Mammalia に掲載されました。
概要
環境科学部の江口則和准教授らの研究チームは、愛知県新城市作手地区の里山を対象に、熱赤外線カメラを搭載したドローンによる夜間調査を実施し、ニホンジカの検出データをもとに、シカが見つかりやすい場所を地図として可視化する新たな手法を開発しました。
近年、シカの増加による農林業被害や森林生態系への影響が全国的な課題となっています。一方で、夜間に活動するシカを効率よく調査することは容易ではありません。本研究では、夜間のドローン調査と統計解析を組み合わせることで、シカの検出状況を高精細な空間情報として表現できることを示しました。
本手法は、シカの生息状況を把握するための新たな調査手法として、野生動物管理や農林業被害対策への活用が期待されます。また、夜間ドローンを活用した野生動物モニタリング技術の発展にもつながる成果です。
本研究は、極東開発工業株式会社との共同研究成果であり、夜間ドローンを活用した野生動物調査技術の実証を進めたものです。また、特定非営利活動法人愛猟、株式会社アクアリング、中京テレビ放送株式会社(そらメディア)などの協力を得て実施しました。
本成果は、国際学術誌 Mammalia に掲載されました(2026年7月22日オンライン公開)。
論文名
Detection-based spatial mapping of sika deer using nighttime thermal UAV surveys in a satoyama landscape in Japan
著者
Norikazu Eguchi, Hiroaki Noritake
掲載誌
Mammalia





