2021/03/09 環境科学科
2月19日に、東レ株式会社東海工場(以下、東レ東海工場)で、「ビオトープ完成記念ワークショップ」が開催されました。本学の学生が参加している命をつなぐプロジェクトとの合同イベントというご縁より、楽しく取材させていただきました。
ビオトープとは、生態系の考え方とは少し異なり、生物の生息環境の地理的最小単位を示します。つまり、生き物たちの住処です。東レ東海工場では、私たちの暮らしを支える生産現場「工場」の敷地内に「生き物たちの住処」を創り出すという、自然共生社会の実現に向けた取り組みをされている...と思っていましたら、「工場の中にビオトープがある」のではなく、「ビオトープの中に工場がある」がゴール地点で、今はスタート地点とご説明をいただきました。
私たちの生活基盤は、生態系サービスと呼ばれる自然からの恩恵によって支えられています。今回伺った東レ東海工場における自然共生社会に対する考え方は、今後私たちが自然とどう付き合うかの指針になると感じます。
ワークショップに参加した命をつなぐプロジェクトの学生メンバーは、自然環境と人の暮らしの接続や、離れた地点の生態系のつながりを形成することを目指して活動されておられます。今回、学生と企業が連携して創ったビオトープは、自然環境と人の暮らしのあり方を示すシンボルでもあり、次世代を担う学生たちの考え方や行動力を示すシンボルとなります。東レ東海工場のビオトープが今後どう変化していくのかも楽しみですし、学生たちの今後の活躍も楽しみです。これからも応援しつつ、私も積極的に関わらせていただきます!
今回の取材をご快諾いただき、学生の活動場所をご提供いただきました東レ株式会社東海工場の皆様、住友林業緑化株式会社の皆様、エスペックミック株式会社の皆様に、心より御礼申し上げます。
(環境科学科 谷地)