人間環境大学

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【環境科学科コラム】更新しました!

みなさん初めまして!4月から人間環境学部 環境科学科に専任教員として赴任しました江口則和と申します。専門は森林科学で、生態系領域・植物の研究室に所属しています。どうぞよろしくお願いします。

思い起こせば4月。長年お世話になった愛知県職員を辞め、高まる期待を胸に大学に向かいました。そうしたところ...まさかの緊急事態宣言。初めての大学の先生は、初めての遠隔授業、初めての遠隔会議、初めての在宅勤務で戸惑うことだらけです。ですが、授業を受ける学生が興味をもって楽しく学べるよう、遠隔アンケートを用いたクイズを出したり、チャットを用いたり、学習用のYouTubeを利用したりと、日々工夫を重ねながら授業を作成しています。授業録画の最中、「おとーさん、おしっこー!」突然現れた息子による緊急事態宣言で、撮影の取り直しも数知れず。ですが、授業を見た学生からの「江口先生の授業おもしろい!」という感想で、これまでの疲れも吹き飛ぶ気がします。これこそ大学の先生の醍醐味だなぁ、よし、明日からも頑張ろう!そんな気持ちでこれからも授業や研究に取り組んでまいります。

さて、こんな初めてづくしの日々ですが、7月5日(日)に行われる岡崎キャンパスでのオープンキャンパスで、これまた初めての体験セミナーを行うこととなりました。自分が行う予定のテーマは、「森を守る研究:今、木々が食われている!?」です。

もともと私の専門は、森林生理生態学という、環境変化に対して樹木や森林がどのように応答をするのか生理学的な観点から解明しよう、といった分野でした。ところが、県職員として愛知県森林・林業技術センター(森林の保全や林業の振興に取り組む県の試験場)に着任した際、森林や樹木を様々な被害から守っていくという森林保護学の担当となりました。そこで学んだことは、現在豊かに見える森林も、実は様々な生物たちによって深刻なダメージを受けていることがある、ということでした。今回のオープンキャンパスではこのことを高校生の皆さんに伝え、森林保全のためにできることを一緒に考えていきたいと思います。

最初にご紹介するのは、現在日本各地で個体数や分布が拡大し、農林業被害が深刻となっている「ニホンジカ」についてです。最初の写真は、シカによって皮を剥がされた樹木の様子です。現在どういった問題が生じているのか、どういった対策が行われているのか、クイズを交えながら楽しく展開しようと思います。江口の携わっている最新の研究も紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

次にご紹介するのは、北海道を除く全国各地でかつて猛威を奮った「マツ枯れ」についてです。単独では被害を与えることの少なかった生物同士が、人の活動によって連携することを学んでしまい、マツに甚大な被害を与えるようになってしまいました。被害発生の驚くべきメカニズムや被害対策を、簡単な実習を交えながら考えていきたいと思います。

さて、コロナウィルスの感染拡大について、まだまだ油断できない日々が続いています。オープンキャンパスに来られる方、マスク着用の上、お気をつけて人間環境大学岡崎キャンパスまでお越しください。皆さんにお会いできるのをとても楽しみにしています!

環境科学科 江口則和

 

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